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理事コラム

不登校について考える なぜ学校が嫌いになったのか

不登校について考える なぜ学校が嫌いになったのか NPO法人日本小児肝臓研究所藤澤 知雄  私は現在も済生会横浜市東部病院において子どもの肝臓病の専門外来を続けています。最近になって、とくにコロナ禍以降に不登校の子どもが …

低出生率の罠(少子化の罠)

低出生率の罠(少子化の罠) 日本小児肝臓研究所 理事長藤澤 知雄  若い世代の出生意欲は想像以上に低下しているようです。子どもがいない人々が増え、子どもを育て人々の経済的コストが増加すると、子どもを持とうとする意欲が減退 …

「アラジール症候群の会」を応援しています。

「アラジール症候群の会」を応援しています。 日本小児肝臓研究所 理事長藤澤 知雄 1975年にフランスのアラジール先生が、アラジール症候群を学会雑誌に報告しました。この年、私は関東逓信病院(NTT東日本病院)の研修医でし …

肥満の子どもたちから見える社会

肥満の子どもたちから見える社会 済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科乾あやの  当科は、小児の肝臓・消化器疾患に特化した診療を行っており、肝疾患に関しては肥満による脂肪肝を診る機会が圧倒的に多い。その中で様々な社会の歪み …

子どもの声は騒音でない

子どもの声は騒音でない 日本小児肝臓研究所 理事長藤澤 知雄 少子化はいろいろな問題をあぶりだします。最近、驚いた報道があり、考えさせられました。それは、公園などで子どもたちの声が「うるさい」という苦情が相次ぐことです。 …

ヘルスリテラシーってご存知ですか? ウイルソン病に関する移行期医療

ヘルスリテラシーってご存知ですか? ウイルソン病に関する移行期医療 日本小児肝臓研究所 理事長藤澤 知雄 近年の小児医療の進歩により、慢性疾患を有する小児の多くが成人期まで達するようになりました。小児慢性特定疾患(難病) …

何だったのか原因不明の小児の急性肝炎?

何だったのか原因不明の小児の急性肝炎? 日本小児肝臓研究所 理事長藤澤 知雄 WHO(世界保健機構)は2022年4月になって、英国を中心に小児に重症の急性肝炎がアウトブレークしていると警告をしました。最初に症例を確認した …

うっ血肝にみられる肝細胞がんの特徴

うっ血肝にみられる肝細胞がんの特徴 日本小児肝臓研究所 理事長藤澤 知雄 うっ血肝に発生する肝細胞がん(Hepatocellular carcinoma; 以下HCC)が注目されている。最もよく知られているのは先天性心疾 …

HPVワクチンの積極勧奨がやっと再開される

HPVワクチンの積極勧奨がやっと再開される 藤澤 知雄  子宮頸がんは子宮の出口付近にできる「がん」であり、そのほとんどはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染することで発症します。HPVは女性の50%以上が生涯で一 …

なぜ、今、移行期医療なのか? (続編)

なぜ、今、移行期医療なのか? (続編)-成人になってからヘルスリタラシーは遅すぎる- 藤澤 知雄   前回は慢性肝疾患の移行期医療の現状を述べましたが、今回は移行期医療をスムーズに行うためには何が必要なのかを考えてみます …

なぜ、いま移行期医療なのか

なぜ、いま移行期医療なのか 藤澤 知雄 最近、小児科臨床の中で「移行期医療」が注目されております。今回は数回にわたり、この移行期医療について考えてみます。 近年の小児医療の進歩により、慢性疾患を有する小児の多くが成人期ま …

公衆衛生と人権 新型コロナウイルスに思うこと

公衆衛生と人権 新型コロナウイルスに思うこと 石川 冬美 私は慢性B型肝炎に罹患している一般の会社員です。私がB型肝炎ウイルスに感染した原因は母子感染ですが、父や祖父母、その他の親族に感染者はいないため、母の正確な感染源 …

子どもの自己免疫性肝炎について

子どもの自己免疫性肝炎について NPO法人日本小児肝臓研究所 理事長 藤澤知雄 私たちは偶然の機会にトランスアミナーゼ値が異常であることをChance LFD(liver function disorder)という造語を …

B型肝炎ウイルス(HBV)母子感染の予防の新たな展開

B型肝炎ウイルスの母子感染の予防に関して新たな展開がありますので、今日はこの点についてお話ししたいと思います。 B型肝炎ウイルス(HBV)は感染力がとても強く、全世界では3.5人に1人の割合でHBVの感染(HBs抗原陽性 …

保育園のB型肝炎ウイルス(HBV)感染対策

保育園のB型肝炎ウイルス(HBV)感染対策 NPO法人日本小児肝臓研究所 理事長 藤澤知雄 保育園などの施設内におけるB型肝炎ウイルス(HBV)の感染に関しては、感染している乳幼児や保護者に対する偏見、差別、誤解など多く …

三度、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種について

三度、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種について NPO法人日本小児肝臓研究所 理事長 藤澤知雄 HPVワクチンに関しては過去2回にわたり理事コラムで取り上げましたが、もう一度、私の意見を述べさせてください。H …

もう一度、HPVワクチン接種について

もう一度、HPVワクチン接種について NPO法人日本小児肝臓研究 理事長 藤澤知雄 理事コラムでもHPVワクチンに関して必要性を述べています(2017.12.13理事コラム)。 もう一度、HPV感染とその後の宮頸がんに関 …

なぜ児童虐待死は防げなかったのか

なぜ児童虐待死は防げなかったのか NPO法人日本小児肝臓研究 理事長 藤澤知雄  千葉県野田市において小学校4年生の女児が自宅の浴室で父親からの執拗な身体虐待により死亡した事件が日本国中に衝撃を与えています。虐待死した女 …

子どもの肥満は怖い -子どもの脂肪肝について-

子どもの肥満は怖い -子どもの脂肪肝について- NPO法人日本小児肝臓研究 理事長 藤澤知雄  「子どもはぽっちゃりしているくらいがかわいい」と思っていませんか? 子どもの肥満の70%は成人肥満へと移行し、子どもでも生活 …

B型肝炎ワクチン定期接種化の意義と接種スケジュール

B型肝炎ワクチン定期接種化の意義と接種スケジュール 藤澤知雄  日本ではB型肝炎ウイルス、HBVに起因する肝がんや肝硬変による死亡者数は年間約6000人と推定されています。医療経済面では医療費助成制度が設けられるなど、B …

これって肝臓病?

これって肝臓病? 乾あやの副理事長   私たちが所属する済生会横浜市東部病院の小児肝臓消化器科は消化器の専門的な医療を行っており、年間約50例の肝生検、上部消化管内視鏡検査を140例、下部消化管内視鏡検査を約1 …

Fontan術後にみられるうっ血肝

NPO法人日本小児肝臓研究所 理事長 藤澤知雄 先日(2018.1.28)、第20回日本成人先天性心疾患学会に招かれて、シンポジウムFontan循環においける肝障害(Fontan associated liver dis …

子宮頸がんワクチンをめぐる問題について

済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科 顧問 NPO法人 日本小児肝臓研究所 理事長 藤澤知雄   子宮頸がんの予防を巡って混乱が続いています。とくに子宮頸がんワクチンに対する誤解、偏見、無視などがみられます。 …

「ショートケーキ作戦」 いいね! 

大阪急性期・総合医療センター 小児科 高野智子 病院の仕事は病院という大きなホールのショートケーキをみんなでどうやっておいしく完食するかであるという。そして、管理者は常にみんなの食べ具合を温かく見守りながらマネージメント …

ブルンバーグ (1925-2011): 遺伝学者からワクチン学者になった巨星

ブルンバーグ (1925-2011): 遺伝学者からワクチン学者になった巨星 副理事長 乾あやの  毎年7月28日は世界肝炎デーです。2010年のWHOの総会において、肝炎啓発キャンペーンの記念日「世界肝炎デー」制定され …

子どもの肝臓病に対する食事指導

済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科 顧問 NPO法人 日本小児肝臓研究所 理事長 藤澤知雄 肝臓は巨大な生化学工場であり、生命維持、成長にとても大事な臓器です。慢性肝不全は6か月以上持続する重症な肝機能異常を伴う症候 …

こども園とB型肝炎 -B型肝炎ワクチンの必要性-

済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科 顧問 NPO法人 日本小児肝臓研究所 理事長 藤澤知雄 B型肝炎ウイルス(HBV)感染の予防に関して、わが国は1985年から母子感染防止が順調に行われており、HBV感染小児は激減し …

うっ血性肝硬変について

済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科 顧問 NPO法人 日本小児肝臓研究所 理事長 藤澤知雄 肝臓は門脈と肝動脈からの血流を受けています。肝臓は全身の循環系と関連性が高いのです。肝臓は全心拍出量の約25%の血流を受けて …

小児の臓器提供はなぜすすまないのか?

私の親友であり、小児の肝移植に関しては常にトップドクターの笠原群生(むれお)氏から原稿をいただきました。 国立成育医療研究センター 臓器移植センター 笠原群生 はじめに 1997年に「臓器の移植に関する法律」が施行された …

子どもの脳死と脳死移植の問題点とその解決法

NPO法人 日本小児肝臓研究所 理事 藤澤知雄 1997年に脳死移植を認める臓器移植法が施行されました。しかし、臓器の提供者(「ドナー」と呼ばれます)は一年に数人でした。日本では海外に比べドナー候補者数が極端に少ない主な …

ワークライフマネージメント「ショートケーキ作戦」

[小児内科 2016年48巻96頁に掲載 特集「小児科医のワークライフバランスを考える」] 済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科 部長 乾あやの   丹羽宇一郎さんは、私の尊敬する人のひとりだ。丹羽さんは、伊 …

B型肝炎(HB)ワクチン供給不足などによる HBワクチン接種スケジュール変更に関する私案

小松陽樹、乾あやの HBワクチンの定期接種化が現実的となり、また多くの地方自治体ではすでにHBワクチン助成を行っております。一方、HBワクチン供給不足や転居などの様々な理由により、接種間隔の乱れがみられることからHBワク …

混合ワクチンで予防可能な疾患と定期接種化「B型肝炎」

[メディカル朝日(Medical ASAHI)2015年7月号 掲載] 乾あやの、小松陽樹 B型肝炎ウイルス(Hepatitis B Virus; HBV)は、ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficie …

定期接種化が決まったB型肝炎ワクチン -なぜ定期接種が必要なのか-

藤澤知雄、小松陽樹   肝硬変や肝がんに進行する恐れがあるB型肝炎の対策として、2015年1月15日、厚生労働省の分科会は、すべての0歳児を対象として、B型肝炎ワクチンを3回接種する方針を決めた。財源やワクチンの供給量を …

肝臓移植を待つ子どもたちに残された命の時間は長くない

藤澤知雄   15歳の未満の子どもからの脳死下での臓器提供は、2010年から可能になりました。臓器移植法の改正によって家族(遺族)が同意すれば臓器提供ができるようになったわけです。しかし、改正から5年たった現在でも子ども …

そして肝臓病の勉強は続く・・・

藤澤知雄   私は、1975年に大学を卒業し、直ちに関東逓信病院(現NTT東日本病院)小児科の研修医となりました。 私の学生時代は全共闘世代であり、一般社会は団塊の世代です。 当時、医学部卒業生の多くは、自分の大学病院に …

なぜ今、B型肝炎ワクチンの定期接種化が必要なのか

藤澤知雄   要旨 現在、国際的には標準である全小児を対象にしたB型肝炎ワクチン(HBワクチン)の定期接種(Universal vaccination: UV)の必要性に関する論議が活発化している。小児科関連学会も定期接 …

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